「『新型肺炎が発生した中国湖北省武漢で感染被害の実態を伝えていた独立系メディア記者の20代男性が当局に拘束されたとみられることが29日分かった』とニュースを見ましたが、武漢で感染被害の実態を伝えられると困ることが中国政府にはあるのでしょうか」と町会長。

「中国が発表しているデーターを見ると、感染者数が横ばいになり、死者数が減ってきていることになりますが、韓国の感染者の増加スピードを考えただけでも、中国の感染者数が横ばいになり、死者数が減ってきたなどということは考えられません。中国が発表しているデーターが信用できないことは明らかです。」

「なるほど。武漢の感染被害の実態と中国が発表しているデーターの間に食い違いがあることも、中国が発表しているデーターが信用できない理由の一つになりますね」と町会長。

「おっしゃる通りです。仮に、武漢の死者数の増加がなくなり、感染者数も減っているのであれば、中国は武漢を例にして、中国全体の感染もいつまでに収まるという推定を公表できるし、中国が公表しているデーターにも信頼性が置けるということになります。」

「なるほど。しかし、中国は武漢の例から中国のSARS-CoV-2の感染がいつまでに収まるというようなことは言っていませんね」と町会長。

「おっしゃる通りです。湖北省衛生当局は、2月9日に武漢市で新型コロナウイルスに感染した人の死亡率が4.06パーセント、湖北省で死亡率が最も高い、武漢市の西にある天門市では5.08パーセントだと発表しています。」

「天門市は武漢市の近くにあるのですか」と町会長。

「武漢市から70キロくらいのところにある、人口が170万人ほどの都市です。武漢都市圏を構成する8つの都市の一つです。」

「武漢都市圏を構成する都市は近代都市なのですか」と町会長。

「高層ビルが立ち並び、時速250キロの高速鉄道で結ばれる近代都市です。」

「武漢都市圏の総人口はどのくらいなのですか」と町会長。

「5000万人近いです。」

「天門市の死亡率が5.08パーセントだとすると、高速鉄道で結ばれる他の7つの都市の死亡率も5パーセントに近いのではないでしょうか」と町会長。

「他の都市の死亡率は分かりませんでしたが、ウィキペディアには『大武漢コロナウィルス圏とも呼ばれる』と書いてあります。」

「韓国でSARS-CoV-2の感染が急激に拡大しているところからすると、大武漢コロナウィルス圏では、5000万人の市民の間にSARS-CoV-2が蔓延しているということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。習近平は26日、『湖北省並びにその省都である武漢の状況は、依然として複雑かつ厳しいものである』と言っています。」

「なるほど。それでは、中国の感染者数が横ばいになり、死者数が減ってきたというデーターは、実際の感染状況とはかけ離れたものだということになりますね」と町会長。

「おっしゃる通りです。武漢市の隔離措置がうまく行っていたなら、SARS-CoV-2が海外に広がることはなかったはずです。」

2020/3/2